[ 編集者:臨床研修センター 2019年4月1日 更新 ]
大阪大学歯学部は国立総合大学における最初の歯学部として昭和26年に創設されました。歯学部附属病院も昭和28年に医学部附属病院から独立して以来60年を超える歴史を刻みながら、国際的にも有数の歯学教育・研究・診療機関へと大きな発展をとげてきました。その中で臨床教育においては、一口腔単位での診療計画のもと多くの患者さんを直接治療する、いわゆる診療参加型臨床実習を実施してきた伝統があり、熱意あるスタッフにも恵まれています。
歯科医師臨床研修においても、わが国有数の歯科医師臨床研修施設として、全国の大学の卒業生を多数受け入れており、単独型研修(プログラムB 募集人員49名)に加え、本院の協力型臨床研修施設においても研修を行う複合型研修(プログラムA 募集人員19名)を実施しています。
これらの研修プログラムでは4月に開催される初期コースを皮切りに、一般歯科総合診療センターなどでの保存系・補綴系・口腔外科系の包括的研修を実施するとともに、希望者に対しては、将来の専門医資格取得を目指したプログラムが円滑に開始できるよう、専門外来での臨床研修も併せて行われます。
研修をサポートするための設備としては、臨床研修指導室、臨床研修スキルアップラボ、研修医技工室、研修歯科医ロッカー室、談話室などを整備しています。一方、研修内容に関しては、夜間の歯科救急当直体験研修、医学部附属病院での周術期の歯科医療管理研修、山間地域における地域医療の短期宿泊研修などを実施し、将来の歯科医療にも対応できる人材が育成できるよう努めています。
卒直後の数年間の経験が、歯科医師として、そして歯学研究者として大きな意味を持ちます。研修歯科医の皆さんには、将来の自分のキャリアパスを見据えて、大阪大学の伝統に基づく質の高い研修に励んで頂きたいと思います。
平成31年4月1日
研修プログラム責任者 長島 正